ちょっと日が空きました。
今日は、ボクの本当の相棒、30Dの相方のBG-E2を修理(?)したいと思います。
長時間撮影や、縦撮り多用のときなんかに出動してます。(BG-E2Nではありません!古いほうのBG-E2です!)
…でも、このバッテリーグリップ、初期不良でリコール出てましたね、もう終わってるけど。。。
“フル充電された充電池(専用バッテリーパックまたは単3形ニッケル水素電池)、あるいは新品の単3形アルカリ乾電池を使用しても、撮影可能枚数が少ない、またはすぐにバッテリー残量が少ないと表示されるなどの現象が発生する場合がある…”(キヤノンホームページより)。。。。なんじゃそりゃぁぁぁ!!!となってしまうとこですが、これは初期不良でリコール対象型番は096000以前で、自分の持ってるのは146***なので、おそらく無関係…のはず、、、なのに、フルバッテリーを装填すると、
おい!センサー清掃もできないじゃないか!というか、少し連写しただけで電源が終わる。ハァ!?(・д・;)。。何のためにバッテリー2個入るのさ??しかもリコール対象外の型。。
調べてみたら、もう他のサイトではだいぶ前に分解してバイパス回路で直結して修理なさっている方もいるようですが、そこまではしたくないし。。。
そんな人、他にもいるのではありませんか?
今日はそいつの簡単な修理?というか、ちょっとした回避法テクですね、ご紹介します。(すべての型に通用するとは言い切れません。毎回、責任は一切負いませんのでヨロシクです。)
もし、この方法で直った!という人がいましたら、ぜひご報告お願いしますね!
ではまず、用意するもの。
MONO消しゴム(一番小さいサイズです。二番目に長い辺が17mmくらいのもの)。以上。(!!)
なぜかというと、はい、こちら。
拡大しないとわかりづらいんですが、やじる紙の先に白っぽいスイッチがあるのが見えますかね。。。これ、単三電池カートリッジのBGM-E2を装填したときにそれを認識させるためのスイッチのようです。AIサーボの速度を制限させたり、、、他にあるのかな?そんなことを認識させるようです。
…バッテリーに赤丸シール貼ってるww
で、そこに、
MONO消しゴムをスポン!難なくぴったりぃ!(いちばん奥まで押し込んでくださいね!)すると、、、
おお!バッテリー容量復活!!しばらく使っていても普通に長時間動きます!!
何をしたかというと、バッテリーを乾電池として認識させたのです。すると、「お、こいつ、電池の割には容量あるな!」と本体に思わせて…(勝手な想像です。あてにしないで!)とまあ、とりあえず使えるようになると。
ちなみに、バッテリー一本装填(左右どちらでも)でも普通に使えます。また、乾電池だとたぶんできない(できるかも?)、センサー清掃もできます。
ただし、乾電池の制約であるAIサーボ+連写のスピードは落ちてしまうようです。3~4枚/sくらいかな?普通連写のスピードならばっちりです!
消しゴムを取り出す簡単な方法は、バッテリーを二本とも外せば簡単に抜きとれるようになるかと思います。
※自分は使いかけの消しゴムを使ってますけど、新品のほうがいいでしょうね、消しカスとかあるし。。。
しかしながら、一概に直るとは言い切れません。なんせ自分の一台でしか試していないものですから。。でも、同じ症状が出てしまっている人がいるならば、試してみる価値はあるかも??
※何度もいってますけど、何が起きても責任は負いませんよ?
…細かいことは言いませんが、個人的にカメラを修理しています。
ここは、いままで自分が上達するまでにお世話になった数々のサイトに感謝をこめて、自分も他の人に貢献できるように修理のなんちゃらを書き込んでいくカテゴリです。
先に謝っておきますが、回線環境によってはかなり重いページになっているかもしれません。そういう人たち、申し訳ないです。。。
そして第一回はペンタックスSP編!SPの分解方法は探せばいくらでも出てくるとは思うのですが、第一回ということで、ちょっと丁寧にいってみたいと思います。基本的にはすべて我流です。下のほうには他のサイトには書いていないこともあるので、ちょっと見たいとこだけ覗いてやってください。
※先に言っておきますが、
このブログに書かれていることをまねする際は、すべて自己責任で行ってください。当たり前のことですよね。失敗した、弁償しろ、とか言われても、一切の責任は負えませんので、常識と理性を持ってよろしくお願いします。
ではでは、さっそく。中古屋にいけばたいていジャンクの常連で転がっているSPですが、SPいじりの基本から。
◎軍艦部オープン!
このブログ用に自開発した、我ながら感心している超便利なツール(他の人が既に開発しているかもしれない…)、『やじる紙』!!まぁ、はっきり言ってやじるし形に切り取っただけのただのフセン紙。。
で、これ以降は順番に写真でその『やじる紙』を使って示していきます。
1.1. カウンター周りの1mmほどのマイナスイモねじ3本を緩める:全部抜け切るとちっちゃすぎて暴走したとき発見不能になるので、1周半くらい回したらそこで止めておくことをお勧めします。
1.2. シャッタースピードダイアル上のカニ目ネジをはずす:数字板の下にはそこそこ大きいバネが潜んでいます。しっかり数字板を押さえながらはずさないと、ネジが外れた途端にいろいろ飛んでいっちゃいます。☆彡
1.3. さっきはずしたシャッタースピードダイアルを外れるところから全部ひっこぬく:部品は全部で5つです。
1.4. フィルムルームを開けて、左側の巻き取り部に割り箸かなんかのそれなりに強度のあるものをかませ、巻き取りノブを表示の矢印とは逆方向にグッ、と回す:巻き上げノブ部分が外れたら、割り箸を引っかけた部品はそのままで。はずしちゃうと戻すのが面倒です。。。フィルム室のふたは閉めないほうが安全。
1.5. 1.4をはずしたら見えるカニ目をはずし、そこの外れる部品をすべて外す:ちゃんと揃っていれば部品は全部で4つ。
2.1. カウンターのマイナスネジを逆ネジではずす:正ネジ方向で回すといとも簡単にネジが切れます。迷ったら35の数字があるむきに回りきったときに緩み始めます。
2.2. 2.1の下のカニ目ねじをはずす:基本的には逆ネジになっています。たまに正ネジがあったりします。ちなみに、ここはめっちゃくちゃ固くなっていることがあります。工具は大切に。。。
2.3. 2.2で押さえられていたキノコ型の部品をはずす
2.4. 隠れていた3本のネジをはずす
2.5. 抜いた3本のネジのうちの2本のネジ穴にカニ目回しなどを先端1mmほどをはめ、押さえている金具をどちら回しでもいいので緩むまで回す:1/6周回すと簡単に外れます。これが外れたら巻き上げノブが外れます。
2.6. 巻き上げノブをはずすと出てくるプラスチック板をはずし、見えたネジをはずす
2.7. 軍艦部をはずす:ちょっと力がいることも。。。外れるとスッキリしますね!
全体の部品の順番と数はこんな感じ。(画像をクリックで拡大表示できます。)ちゃんと足りてますか?短い金属棒が一つあまったら、それは後述1番目のやつです。
まとめてるときに気付きましたが、巻き戻しノブが写ってませんね。m(_ _)m
クローズ時の注意点。基本的には逆に戻していけばいいんですが、
・たまにレリーズボタン内部の金属棒が脱落して、全部組み上げて、試しにワンショット!って時に「あぁッ!レリーズが引っ込んだままになってる!」と、気づくことがあります。軍艦部を閉めたらまず、レリーズボタンがまともに押せるかどうか確認してください。
・シャッターダイアルは銀色のASA板の出っ張り部分を本体側の出っ張りと同じ位置に合わせるように。バネが邪魔してきますが、慎重に。シャッタースピード板は回してみて、1000とBの間の位置関係から考えてはめ込んでください。この部分は結構苦労しますので、パズルだと思ってぴったり合うところに合わせてください。ASA切り替えができるかどうかをひとつの指標にするといいです。
・巻き戻しノブの下のカニ目を締めるときは、一番下の円盤が穴を邪魔していないか確認してから締めるとよいです。
・巻き上げノブを押さえる円い金属板は開けたときと同じようにカニ目回しで回すとネジ穴にぴったり合ったところで止まってくれます。
・カウンターは(フィルム室のふたを閉めていなければ)set状態で止まっているはずなので、5||||0・・の一番大きい・のところで▼を合わせてイモねじを締めるといいですね。
○ファインダー清掃&スクリーン清掃&プリズム交換!
この時代のカメラだと、ファインダーカビはつきものです。それに、M42マウントのペンタックスカメラはよくプリズムに線が入っているのを見ますね。遮光のためにメーカーが貼ったスポンジが原因なんです。プリズムの状態がいい『ドナー』を見つけてきてプリズムを入れ替えちゃうことにします。
『患者』側も、『臓器提供者』側も、軍艦部を開けておいてください。
1. カメラを背面から見て左側のイモねじを緩める:これも外しきらないでね。右側は外れにくいことが多いです。
2. 金属板に引っかかっている左右のエキスパンダーみたいなバネを先の細い、しっかりしたラジオペンチなどで両側はずす:片側だけ外すとバネの勢いで反対側のバネと金属板が吹っ飛んでいくコトがあるので、青やじる紙のあたりを押さえながらやるといいです。
3. 覆っているプラスチックカバーを外す
4. プリズムを外す:きれいに見えても意外と薄く曇って汚れていることが多いので、アルコール+クリーニングペーパーor綿棒で拭いておくとスッキリ!
5. スポンジ残りなどを除去し、ファインダー、スクリーンを清掃し、プリズムを入れ替える:モルトじゃないんですけど、このスポンジがあるとプリズム線が再発する恐れがあるので、きれいに取っておくとよいです。なるべくかすをスクリーンの中に落とさないようにしないと、使っているときなどに突然ファインダー内黒い点となって出現することがあります。ご注意ください。。。ファインダー清掃ですが、自分は、アルコール浸しの綿棒で拭く→乾いた綿棒→息でハァ~→乾いた綿棒、ってしてます。かなりきれいになりますが、息吹きかけについては賛否両論ですが、嫌なら他の方法を探してください。
6. プラカバー、バネを戻し、イモねじを締める:→この順番は守ってください。ファインダーずれしちゃうかもしれませんから。。。バネなんですが、なかなかベストな位置が見つけられないことがあります。特に右側!穴があるので、見つかるまで頑張ってください!左は引っかかりやすいので、右側が引っかかったら金属板に引っかけて、左をやるといいです。
7. ファインダーがきれいになっているかどうか確かめる:自信があるならやらなくてもいいです。やり直すチャンスは今しかない!
左がきれいなプリズム、右がダメプリ。左は誰かがモルトに貼り替えたのかな?とってもきれいです。
用が済んだようであれば軍艦も閉めちゃってください。完了です。
○確立30%の露出計修理!
SPの露出計不動、というのをよくみかけます。その多くは電池腐食によるリード線不通や、経年の接触不良なんですが、2~3台が直った事例を紹介します。
1. 底板をとめている4本のネジをはずして、接点やコードが腐ったりしていないことを確認。
2. 1で問題がなければ、軍艦部を分解、やじる紙の金属板を押さえている2本のネジをはずし、ネジ、金属板をきれいに拭く:このカメラ、電極の片側を本体を通して内部に伝えています。ここが受け取り側なので、そこで接触不良を起こしていることがたびたびあり、やってみる価値はあるかと思います。
3. 2で直らなければ、知らん。:おい!となりますが、あとはリード線が何らかの理由でどこかで断線しているか、露出計自体がお亡くなりになっていることがほとんどです。どうしてもなおしたい方は、他を当たってください。ここでは皮を剥がす重修理はやりません。
◎超簡単!!ウルトラ簡易スローガバナー注油!
SP系のカメラは、結構1s、1/2s、1/4s、1/8sあたりがまともに切れない、ミラーアップしたままだとか、不安定だったりとかする筺体をよく見ます。
ここでは、自分が編み出した、キヤノンのA-1よりも簡単なギヤ注油方法をご紹介!成功率は今のところ5台中5台です、が、今後失敗例が出るかもしれませんが、こんな方法もあるよ!ってだけです。※ここのサイトを見て、やってみて成功したら、ぜひ成功報告いただけると幸いです。(やる時はどーでもいいジャンクでやってくださいネ。当方は本当に一切の責任は負いません!)
・この方法でSPFも修理できました。
・まずはこの写真を見てください。
これは、殺カメ事件に遭い、司法解剖されたSPFの写真です。犯人は。。。ま、いいや。
青やじる紙が指しているもの、そう、油切れを起こしやすい問題のスローガバナーです。これ、よく見ると、ボディ底に直接固定されています。→固定してるとこから直接油を送りこんじゃえ!ていうのがMyProjectです。
1. まず、4本のネジをはずして底板を開けます。
2. 写真のやじる紙の+ネジをはずします。:これが固定しているネジのうちの一本です。
3. 外したネジのネジ穴に注射器かなんかで注油!:自分は100均のミシンオイルでイケました。さしすぎると、シャッター幕に油漏れするかもしれません。気を付けてください。(自分の時はこれでもか!と、ドボドボさしまくりましたが、今のところ影響が出たことはないです。一概には言えないので念のために。。。)
4. この写真のやじる紙周辺にもちょっとずつ注油:何回かシャッター切りながらやるといいですね。さした直後、底板を開けたままシャッターをきると、高速回転する部品が油を飛び散りまくらせてくれるので、それなりの対策はしといたほうがいいです。
5. 直ったら底板を閉めちゃって、完了です。直らなかったら、直りませんでした。残念。
まあ、個人的な話ですが、自分は、最近話題のいわゆる“撮り鉄”の一員のようです。。。
場合にもよりますが、ある日はでっかいカメラ、ある日は前述のちっちゃいカメラで撮ってます。まあ、でっかいのは気軽に持ち歩けるもんでもないですからねえ・・・。
基本的には形式写真、ってカテゴリの写真は撮りません。どちらかというと風景に写しこみ写真みたいな感じです。。
関東は今日(時間的には昨日かな??)は曇りでしたね。でも、帰り際、突然雲間から日差しがありまして、ちょっと空がきれいになってきたので、今日の一枚。東武の8000系ですね。
※ブレてるんじゃなくて、スローシャッター流しですよ!!G1はF8.0までしか絞り込めないからあんまり速度かせげてないけど。。。
地元のW駅付近にて。WB設定のせいで青空っぽい??…日没際の曇り空です。
My父情報では今日は夏至なんだそうで。。。ほんとかな?19時過ぎまでだいぶ明るかったです。
このあいだ、テレビでテツオタ(がたくさんいるところ?)を取材している番組があったんですが、その中で東武オタっぽい人が言ってたんですが、丸目の8000系って残り一両(一編成?)しかないそうですね。。。うぉーい!先週の金曜日にふつうに見流してたぞー!!
廃車になる前に写真に収めておきたいですね。丸目デザインは車でも電車でも好みな自分であります。。。
何の記念でもなく、第一回終了。。